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【事例3選】造作家具とは?5つのメリットやデメリット費用相場も解説

「空間に合った家具を作りたい」
「既製品ではなく、オーダーメイドで家具にこだわりたい」

とお考えの企業様は多いのではないでしょうか。

造作家具工事は、オフィスや店舗の空間をより機能的・美しくするための有効な手段ですが、費用や工期、デメリットも正しく理解したうえで依頼することが大切です。

本記事では、造作家具とは何か・置き家具との違い・一般的な種類・5つのメリットとデメリット・費用相場・オーダーの手順まで、造作工事を検討中の方に向けてわかりやすく解説します。

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造作工事とは

造作工事とは

造作工事を検討するにあたって、まずはその基本的な意味から確認しておきましょう。

造作工事への理解を深めることで、依頼内容をより具体的に固めることができます。

造作家具とは

造作家具は、オーダーメイド家具の一種で、空間にぴったり合うように設計・製作された家具のことです。

一般的には天井や床、壁に固定される造り付けの家具を指します。

「造作」とは建築用語で、建物内部の柱や梁などの構造を除いた、仕上げや取付工事全般を指す言葉です。

リノベーション現場では、棚や収納スペースを指す用語として使われることが多くなっています。

また、デザインやサイズを自由に選びやすい点が特徴で、公共施設(学校や保育園など)、会社や店舗のオフィス、老人ホームなどさまざまな場所で用いられています。

既製品では対応できないニーズに応えられる点が、多くの企業様に選ばれている理由のひとつです。

造作家具と置き家具の違い

置き家具とは、インテリアショップなどで取り扱っている一般的な家具を指します。

既製品であるため、色や素材、サイズの選択に制限があるものの、コストパフォーマンス面がよい点でメリットがあります。

造作家具と置き家具の主な違いを、以下の表にまとめました。

項目 造作家具 置き家具(既製品)
サイズ 空間に合わせてミリ単位で設計が可能 規格サイズのみ
デザイン 自由に選択できる 既存のラインナップから選ぶ
費用 高くなりやすい 比較的安価
移動・配置換え 固定のため困難 自由に移動が可能
空間活用 デッドスペースをなくしやすい 隙間ができやすい
耐震性 壁・床に固定されるため高い 転倒リスクあり
工期 打ち合わせ・製作期間が必要 即日〜数日で設置が可能

このように、造作家具と置き家具にはそれぞれ特性があります。

造作家具は特定の空間に合わせて作られるため、移動させることは難しいですが、空間全体との調和が取れやすく、機能性と美しさを兼ね備えています

どちらが最適かは、空間の用途や予算・将来的な使い方によって異なります。

造作家具の種類

家具を製作する方法として、大きく分けて2つの種類があります。

「家具工事」で工場などで機械を使用し家具を製作していく工事と、「大工工事(家具大工工事)」で現場で材料から家具を製作していく方法です。

以下の表で、両者の特徴を比較しています。

項目 大工工事 家具工事
製作場所 建築現場 専門の家具工場
費用 比較的安価 大工工事より高め
仕上がりの精度 やや劣る場合がある 高い(精巧な仕上がり)
複雑な構造 引き出しなど不向き 柔軟な対応が可能
サイズ調整 現場で微調整できる 搬入後の調整が難しい場合がある
運搬コスト 低い(現場で製作) 高い(完成品を搬入)
素材の種類 現場で使える素材に限られる 芯材・表面材など豊富に使える

造作家具の工事方法は、作りたい家具の内容と予算によって選ぶことが大切です。

大工工事

大工工事は、建築現場で大工作業員が家具を作製する工事です。

家具を運搬する必要がなく、大きさや厚さの微調整がその場で可能な点がメリットとして挙げられます。

さらに、塗装に関しても、その場で空間に合わせて色味を調整することができます。

一方で、持ち運べない道具もあるため、精巧な家具を作製することが難しいとされています。

また、現場で利用できる材料が一部である点もデメリットとして挙げられます。

家具工事

家具工場の中で特注の家具をあらかじめ作ったのち、完成した造作家具を建築現場に搬入し設置する工事です。

家具工場は専門的な器具も揃っているため、現場作業では困難な精巧な家具の作製が可能です。

ただし、完成品の運び入れが必要であるため運搬にかかる費用が高くなる傾向があります。

また、家具を現場に搬入した後で色味やサイズに不満が出る場合もあります。

造作工事をする5つのメリット

造作工事をするメリット

造作工事には、置き家具にはない多くのメリットがあります。

ここでは、特に重要な5つのポイントを詳しく解説します。

理想のサイズにできる

造作家具のメリットのひとつは、限られた空間を最大限に活用できる点です。

企業のオフィスや店舗では、柱の形状や壁の凹凸など、既製品では対応しきれない複雑な空間が多く存在します。

造作家具であれば、そうした特殊なスペースにもぴったり合わせた家具を作製することができます。

また、使い手の身長や業務の特性に合わせた高さ・奥行きを設定できるため、日常的な使い勝手も格段に向上します。

空間を最大限活用できる

造作家具は、天井から床まで隙間なく空間を活用することができます。

これは、設置する場所の寸法に合わせて設計・製作されことで、無駄な隙間ができないためです。

この点が、市販家具との大きな違いといえるでしょう。

また、隙間がほとんどないため家具の周りに埃が溜まりにくいという利点もあります。

オフィスや店舗において、清潔感と整然とした印象を保つためにも、この点は大きなメリットです。

好みの色やデザインを使用できる

造作家具は、素材・色・デザインを自由に選ぶことができます。

世界で一つだけのオリジナル家具だからこそ高級感を表現でき、シンプルなデザインでも市販家具とは部屋全体の雰囲気が異なります

また、企業のコーポレートカラーや、店舗のブランドイメージに合わせた色・素材を選ぶことで、空間全体のトーンを統一することができます。

ブランドの世界観を体現する内装づくりにおいて、造作家具は有効な選択肢です。

耐震性がある

造作家具は柱や梁を施工する段階で下地材を入れ、床や天井、壁面にビスを利用してしっかりと固定します。

これに加え、十分な強度を担保できるよう、使用する素材や寸法にも配慮されています。

また、壁に固定するため、背の高い家具でも地震で倒れないという安心感があります。

オフィスや店舗では、重い書類や商品を収納するケースも多く、耐震性の高い造作家具は安全面でも安心感をもたらします

既製品の家具では対応が難しい転倒防止対策も、造作家具なら設計段階から組み込むことが可能です。

部屋に統一感が出る

造作家具は、空間全体に統一感をもたらします。

床・壁・天井の素材や色と合わせて家具のデザインを設計できるため、空間全体がひとつのインテリアとして完成します

バラバラな既製品を並べた場合に生じがちな「寄せ集め感」がなく、プロフェッショナルな印象のオフィスや店舗空間を実現できます。

また、造作家具は空間を機能的かつ美しくまとめる役割があり、新築の場合はもちろん、既存のオフィスや店舗をリノベーションする際にも効果的に活用できます。

造作工事をするデメリット|後悔すると言われる理由

造作工事をするデメリット

造作家具工事には多くのメリットがある一方で、あらかじめ理解しておくべきデメリットも存在します。

費用が高くなりやすい

造作家具がコストアップする理由には、主に以下の理由が挙げられます。

  • オーダーメイドであるため、設計やデザインに手間がかかること
  • 職人が現場で手作業で製作するため人件費がかさむこと
  • 素材や仕上げにこだわった分、材料費が高くなってしまうこと

また、造作家具は空間の寸法に合わせた一点ものであるため、大量生産によるコスト削減が難しいことも、費用が高騰する原因のひとつです。

予算オーバーにならないよう、導入を検討する際には事前に大まかな費用感を把握し、造作家具にする家具をしっかり絞り込むことが重要です。

家具の配置を変更しづらい

造作家具は、設置場所に合わせて依頼できる点が魅力ですが、壁や床、天井に固定するため、一度設置すると移動ができないといったデメリットがあります。

また、リフォームで間取りを変更する場合も、造作家具があると解体や撤去に費用が別途かかる可能性があります。

このため、造作家具を検討する際は、将来的な事業規模の変化、レイアウトの変更を想定した計画が大切です。

特に事業拡大を見据えたオフィスづくりでは、将来の使い方を見越した設計が求められます。

工期が長くなりやすい

造作家具の場合は、設計から材料の調達、製作、そして取り付けまでの一連の工程が必要となるため、設置までに時間がかかります

また、オーダーメイドであるため、打ち合わせや設計の変更にも時間がかかることがあります。

しかし、これらの工程を省略してしまうと後悔につながる可能性があるため、十分に納期まで余裕を持っておくことが重要です。

完成まで現物を確認できない

造作家具は現物を見ることができないため、図面だけでは仕上がりをイメージしづらい可能性があります。

このため、3Dパースや模型で事前に確認するのがおすすめです。

仕上がりのイメージと実物の乖離を防ぐためには、施工会社との入念な打ち合わせが大切です。

具体的には、素材のサンプルで確認したり、過去の施工事例の写真を確認したりすることで、完成後のギャップを最小限に抑えることができます。

依頼先の業者が3Dパースを作成できるかどうかも、業者を選定する際の判断基準のひとつにするとよいでしょう。

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造作工事にかかる費用の相場と安くするポイント

造作工事にかかる費用の相場と安くするポイント

造作工事を検討する際に多くの方が気になるのが、費用面です。

造作工事にかかる費用の適切な予算感を持ったうえで、コストを抑えるための工夫も知っておきましょう。

造作工事にかかる費用の相場

造作家具の費用は、種類・サイズ・素材・工事方法によって異なります。

以下は、一般的な目安となる費用の相場です。

種類 費用相場の目安
小型収納棚・カウンターなど 5万円〜20万円程度
中規模収納(書庫・バックヤード収納・ロッカー収納など) 15万円〜40万円程度
収納什器・打ち合わせテーブルなど 10万円〜50万円程度
壁面収納など大型造作 50万円前後〜
受付カウンター・給湯室収納・壁面収納など 35万円〜100万円程度
執務室収納・壁面全面収納 30万円〜150万円程度

費用は施工業者や地域によっても差があるため、複数の見積もり書を比較することが大切です。

また、「安い・高い」だけで判断せず、何をどこまで作ることができるのかを整理することが重要です。

造作工事にかかる費用を安くするポイント

造作工事の費用を適切に抑えるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。

造作工事における設計段階での工夫が、最終的なコストに大きく影響します。

一部で既製品を代用する

造作家具の一部に既製品を取り入れることで、費用を抑えることができます。

会議室など人目に触れる場所には造作を、バックヤードや個室には置き家具をといった形で予算を調節する考え方が有効です。

例えば、扉や引き出しなど精度が求められる部分のみ既製品を活用し、棚板や骨組みは大工工事で仕上げるといった組み合わせがあります。

デザインや素材をシンプルにする

無垢材は本物ならではの高級感があり劣化しにくい反面、価格は上がりやすい素材です。

一方、集成材・化粧合板は価格を抑えながら見た目を自由にデザインすることができます。

このため、来客の目に入りやすい受付やエントランスは素材にこだわり、バックヤードや倉庫はコストを抑えた素材にするなど、場所に応じて素材を使い分けることでトータルコストを下げることが可能です。

リフォームと同時に依頼する

造作工事はリフォームや内装工事と同時に依頼することで、足場や作業工程を共有でき、コストダウンにつながります

オフィスの移転・リノベーションのついでに収納棚やカウンターを造作した場合、単独発注と比べると工事全体にかかる費用を効率よく抑えることができます。

また、まとめて工事を依頼することで、業者との交渉もしやすくなるため、積極的に活用したい方法です。

造作家具をオーダーする手順

造作家具をオーダーする手順

造作家具を依頼するにあたり、スムーズに工事を進めるためには手順を把握しておくことが大切です。

ここでは、一般的な流れを4つのステップで解説します。

費用や希望などのすり合わせ

最初のステップは、施工会社との初回相談です。

どのような家具を作りたいか、どのような空間にしたいかを具体的に伝えましょう。

この段階で、予算の上限・設置場所・使用用途・希望するデザインのイメージ(参考写真など)を用意しておくと、担当者との会話がスムーズに進みます。

また、予算感を最初から正直に伝えることで、実現可能な提案を受けやすくなります。

打ち合わせと設計図の作成

希望内容をもとに、施工会社が設計図やパースを作成します。

この段階では、寸法・扉や引き出しの有無・棚の高さや可動性・塗装の仕上げなど、細かい仕様を一つひとつ確認します。

図面やパースをもとにイメージをすり合わせ、不明点や疑問点はこの段階で解消しておくことが重要です。

また、口頭だけでなく、イメージ写真を共有することで認識のズレを防ぐことができます。

素材選びと見積もり書の確認

設計が固まったら、使用する素材を選定し、正式な見積もり書を受け取ります。

素材の違いは仕上がりだけでなく費用にも影響するため、サンプルを手に取って確認することをおすすめします

また、見積もり書は、材料費・加工費・施工費・運搬費などが明細として記載されているか確認しましょう。

複数の業者から見積もりを取ることで、相場感を把握し、内容の妥当性を判断することができます。

工事と工事後の確認

素材・見積もりへの合意後、いよいよ工事が始まります。

工事中は適宜進捗を確認し、完成後には施工内容が設計図通りかどうか、仕上がりに問題がないかをしっかりチェックしましょう。

この際、扉の開閉や棚板の水平・固定具合など、細部まで確認することが大切です。

気になる点があれば、引き渡し前に修正を依頼しましょう。

アフターフォローの体制が整っている施工会社を選ぶことも、長期的な安心感につながります

【3事例】オフィスに溶け込む造作家具の施工事例

造作家具の魅力は、実際の施工事例を見ることでより具体的にイメージできます。

ここでは、空間との一体感や素材の組み合わせにこだわった弊社の施工事例をご紹介します。

【事例1】グリーンと木目が調和する、カフェライクなオフィスカウンター

木目調の天板とタイル張りの側面を組み合わせた造作カウンターの事例です。

造作家具の施工事例

空間のサイズに合わせてミリ単位で設計されており、家電や備品の配置も計算されたレイアウトになっています。

また、天井から垂れ下がるグリーンの植栽や観葉植物、温かみのある吊り照明と造作カウンターが見事に調和し、まるでカフェのような雰囲気を演出しています。

素材・色・デザインを空間全体に合わせて設計できる造作家具ならではの統一感が感じられる施工事例です。

【事例2】多様な働き方に対応する、造作家具で作るコラボレーションスペース

円形と角形の造作テーブルを中心に、壁面に沿ったソファ席・個別の小テーブルを組み合わせた、多目的スペースの施工事例です。

造作家具の施工事例

円形テーブルには電源ポートが埋め込まれており、機能性にもこだわった設計になっています。

また、モルタル塗り壁とグリーンのソファが絶妙に調和し、空間全体に統一感をもたらしています。

造作家具だからこそ実現できる、オリジナルの形状と空間にぴったりのレイアウトが際立つ施工事例です。

【事例3】緑あふれる自然光の中に佇む、L字型造作デスク

大きな窓から自然光が差し込む開放的なオフィスに設置された、L字型の造作デスクの施工事例です。

造作家具の施工事例

ライトウッド調の天板と丸みを帯びたコーナーラインが柔らかな印象を与え、圧迫感のないすっきりとした仕上がりになっています。

また、背後には曲線を描く大型プランターが造作され、さまざまな植物が豊かに配置されています。

デスクとプランターが一体となった空間設計は、造作家具ならではの自由な発想で実現したレイアウトです。

都市の景観と緑が融合したリラックス感のある職場環境を演出しています。

よくある質問

造作家具に関して、企業様からよく寄せられる疑問をまとめました。

ぜひ、依頼前の参考にしてください。

造作家具は後付けできる?

造作家具は、リフォームやリノベーションのタイミングで後付けすることが可能です

既存の壁や床に下地補強を行い、固定する形で設置するため、いつでも依頼できます。

ただし、造作家具を後付けする場合は壁の構造や下地の状態によって対応の可否や費用が変わることがあります。

このため、まずは施工会社に現場を確認してもらい、後付けが可能かどうかを相談するところから始めることをおすすめします。

まとめ

造作家具のまとめ

造作家具工事は、空間に合ったサイズ・デザイン・素材で理想の家具を一から作り上げられる、こだわりの空間づくりに重要な方法です。

耐震性や空間活用の面でも優れており、オフィスや店舗の印象を高めることができます。

一方で、費用・工期・レイアウト変更の難しさといったデメリットも存在するため、事前の計画と信頼できる施工会社選びが大切です。

オフィスや店舗の内装を本格的にこだわりたい方には、インテリアの専門家への相談がおすすめです。

オフィスインテリアでは、造作家具工事の設計から施工まで一貫してサポートしております。

理想の空間を形にするために、まずはお気軽にご相談ください。

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