「オフィスのレイアウトを見直したいけれど、どこから手をつければいいかわからない」
とお悩みではありませんか。
社員が働きやすく、来客にも好印象を与えるオフィスをつくるためには、目的に応じて空間を区切るゾーニングの考え方が重要です。
本記事では、ゾーニングの意味やレイアウトとの違いから、意識すべき7つのスペース、ゾーニングを導入するメリット、弊社の施工事例までをわかりやすく解説します。
スタッフ全員が現場経験者。
細かいご要望にも対応できます。
ゾーニングとは

オフィスづくりを始めるうえで、まず理解しておきたいのが「ゾーニング」という考え方です。
ここでは、ゾーニングの基本的な意味と、レイアウトとの違いについて整理していきます。
両者の役割を理解することで、オフィス設計の全体像をつかみやすくなります。
ゾーニングの意味
ゾーニングとは、空間を用途や機能ごとにいくつかの区画(ゾーン)に分けて配置を計画することを指します。
オフィスでいえば、社員が作業する執務エリア、来客を迎える応接エリア、休憩するためのリフレッシュエリアなどを、それぞれの目的に応じてどこに配置するかを大まかに決める作業です。
家具や什器を細かく置く前の、土台となる空間設計の段階といえるでしょう。
このゾーニングが適切に行われていると、人の動きや情報の流れがスムーズになり、働きやすく機能的なオフィスが実現します。
ゾーニングとレイアウトの違い
ゾーニングとレイアウトは混同されがちですが、計画する段階と粒度に違いがあります。
ゾーニングは「どのエリアに何の機能を割り当てるか」という大枠を決める作業であるのに対し、レイアウトは「そのエリア内にデスクや椅子をどう並べるか」という具体的な配置を決める作業です。
下の表で両者の違いを整理しました。
| 項目 | ゾーニング | レイアウト |
| 意味 | 空間を機能ごとに区画分けすること | 区画内に家具や什器を配置すること |
| 計画の段階 | 設計の初期段階(大枠) | ゾーニング後の詳細段階 |
| 検討する単位 | エリア・スペース単位 | デスク・椅子・通路単位 |
| 目的 | 動線や機能配置の最適化 | 作業効率や使いやすさの向上 |
このように、まずゾーニングで空間全体の枠組みを決め、その後にレイアウトで細部を詰めていくというイメージです。
先にゾーニングを固めておくことで、後のレイアウトもスムーズに進み、使いやすい家具配置につながります。
オフィスのゾーニングで意識すべき7つのスペース

オフィスのゾーニングを考える際には、機能の異なる複数のスペースをバランスよく配置することが重要です。
それぞれのスペースには求められる役割や条件が異なり、配置を誤ると業務効率やセキュリティに影響が出てしまいます。
まずは、意識すべき7つのスペースの概要を下の表で確認していきましょう。
| スペース | 主な役割 | 配置のポイント |
| 執務スペース | 社員が日常業務を行う | 働き方に応じた面積配分 |
| ミーティングスペース | 会議・打ち合わせを行う | 相談しやすい場所の確保 |
| 集中スペース | 業務に没頭・遮音する | 個別ブースや防音設計 |
| リフレッシュスペース | 休息・雑談を生む | 執務エリアとのメリハリ |
| エントランス・受付 | 来客の第一印象を決める | ブランディングと動線制御 |
| 応接・商談スペース | 外部の人と商談する | 機密の遮蔽と短い動線 |
| セキュリティスペース | 重要情報・設備を守る | 立ち入り制限の区画分け |
それぞれのスペースがどのような目的を持ち、どう配置すべきかを次で詳しく解説します。
執務スペース
執務スペースは、社員が日々デスクに向かって業務を行う、オフィスの中心となるエリアです。
多くの場合、オフィス全体の面積の大部分を占めるため、ここの設計が働きやすさを左右します。
固定席にするのか、フリーアドレスを導入するのかといった働き方によって、必要な面積や机の配置は変わってきます。
社員数や業務内容を踏まえ、ゆとりを持った面積配分を行うことが大切です。
また、窮屈すぎる配置は集中力の低下を招くため、通路幅や席間の距離にも配慮しましょう。
ミーティングスペース
ミーティングスペースは、会議や打ち合わせを行うためのエリアです。
扉で仕切られたクローズドな会議室から、オープンな打ち合わせコーナーまで、さまざまな形態があります。
近年特に需要が高まっているのが、予約をせずに使えるちょっとしたミーティングスペースです。
執務スペースのすぐそばに、立ち話や短時間の打ち合わせができるオープンなスペースを設けることで、意思決定のスピードが上がります。
また、会議の規模や頻度に応じて、大小さまざまなスペースをバランスよく配置することがポイントです。
集中スペース
集中スペースは、社員が業務に没頭するための個別ブースや、オンラインミーティング用の遮音スペースを指します。
テレワークの普及やWeb会議の増加に伴い、現代のオフィスゾーニングにおいてニーズが高い要素の一つとなっています。
周囲の話し声や視線を遮ることで、集中力を要する作業や機密性の高い通話を快適に行えます。
集中スペースは執務スペースの一角や壁際など、人の往来が少ない静かな場所に配置するのが効果的です。
また、一人用ブースを複数設けると、利用しやすさが向上します。
リフレッシュスペース
リフレッシュスペースは、社員の休息や、部署を超えた雑談を生み出すためのエリアです。
コーヒーを片手にくつろいだり、他部署の社員と気軽に会話したりすることで、新たなアイデアや連携が生まれることもあります。
ここで重要なのが、執務スペースとのメリハリです。
会話の声や動きが業務エリアに伝わると集中の妨げになるため、音や視線をある程度遮断できる位置に配置しましょう。
また、リラックスできる内装や家具を選ぶことで、利用率も高まります。
エントランス・受付
エントランス・受付は、来客が最初に足を踏み入れる、企業の第一印象を決定する重要なエリアです。
ここの雰囲気や内装は、そのまま会社のブランドイメージとして相手に伝わります。
ロゴやコーポレートカラーを取り入れるなど、ブランディングの視点を持って設計することが効果的です。
同時に、来客がここから奥の執務エリアへ進めないよう、受付で動線を一度せき止める役割も担います。
エントランス・受付には、デザイン性とセキュリティの両面を意識した配置が求められます。
応接・商談スペース
応接・商談スペースは、取引先など外部の人を迎え入れて商談を行うエリアです。
応接・商談スペースを配置する際に意識すべき点が2つあります。
1つ目はエントランスからの動線を短くし、来客が社内を歩き回らずにたどり着けるようにすることです。
2つ目は、社内の機密情報、たとえば執務スペースのPC画面や書類などが来客の目に触れない配置にすることです。
このようなスペースはエントランス付近に独立して設けることで、利便性とセキュリティの両立を図ることができます。
来客にとっても社員にとっても安心できる空間設計を心がけましょう。
セキュリティスペース
セキュリティスペースは、サーバー室や総務の書類保管庫、社長室など、一般社員や来客の立ち入りを制限すべきエリアを指します。
重要な情報資産や設備を守るうえで、セキュリティレベルに応じたゾーニングは重要な観点です。
誰でも入れるエリア、社員のみ入れるエリア、特定の権限者のみ入れるエリアといった具合に、段階的にアクセスを制限する設計が求められます。
また、入退室管理システムの導入や、人の動線から離れた場所への配置によって、情報漏洩や不正アクセスのリスクを低減できます。
【弊社事例】オフィスのゾーニング施工事例をご紹介!
ここからは、実際に弊社が手がけたオフィスゾーニングの施工事例をご紹介します。
理論だけではイメージしづらい部分も、実際の空間を見ることで具体的な活用方法がわかりやすくなります。
自社のオフィスづくりの参考に、ぜひご覧ください。
【事例1】植栽で彩る癒しのエントランスゾーン

こちらは、来客が最初に足を踏み入れるエントランス・受付エリアの施工事例です。
木目調の壁面とグリーンのカーペットを組み合わせ、温かみと安らぎを感じさせる空間に仕上げています。
また、豊かな植栽を床から壁面にかけて配置することで、執務エリアへと続く扉の先を自然に視線から遮る役割も果たしています。
曲線を描く床のデザインが来客をやわらかく迎え入れ、企業の第一印象を高めるブランディング効果も発揮しています。
受付サインを正面に据え、機能性とデザイン性を両立したゾーニングの施工事例です。
【事例2】2つの素材で機能を分けたエントランス&コミュニケーションゾーン

こちらは、エントランスとリフレッシュスペースを一つの空間に共存させた施工事例です。
左側のエントランスエリアはグレーのタイル床と緑のロゴ入り壁面緑化で洗練された印象を演出し、来客を迎える顔としての役割を担っています。
一方、右側はグリーンのカーペットと曲線を描く木製ベンチを配置し、気軽に立ち寄れる打ち合わせや休憩のスペースにしました。
床材と壁の色を切り替えることで、明確な仕切りを設けずとも自然にゾーンを分けています。
素材の使い分けによって機能を区切る、ゾーニングの工夫が光る施工事例です。
【事例3】開放感あふれる多機能リフレッシュゾーン

こちらは、広々とした空間を活かしたリフレッシュスペースの施工事例です。
中央に鮮やかなイエローの曲線ソファとカラフルなスツールを配置し、人が自然と集まりたくなる明るい雰囲気を演出しています。
グリーンのカーペットと豊かな植栽が空間に彩りを添え、ワークエリアとは異なるリラックスした印象を生み出しています。
また、奥には打ち合わせ用のテーブル席も設けられ、休憩から軽い相談まで幅広く対応できる多機能なゾーンに仕上げました。
床材を木目調とグリーンで切り替え、エリアごとの役割を視覚的に示している点も、ゾーニングの工夫が感じられる施工事例です。
スタッフ全員が現場経験者。
細かいご要望にも対応できます。
オフィスのゾーニングのメリット

オフィスのゾーニングを適切に行うことは、見た目の整った空間をつくるだけにとどまりません。
社員の働き方や企業全体のパフォーマンスにまで、さまざまな影響をもたらします。
ここでは、ゾーニングによって得られる代表的な3つのメリットについて解説します。
従業員の生産性が上がる
ゾーニングによって業務内容に適したスペースが用意されていると、社員は目的に応じて最適な環境を選んで働けるようになります。
集中したいときは集中スペース、相談したいときはミーティングスペースといった使い分けができると、一つひとつの業務の効率が高まります。
また、適切な動線設計は移動の無駄を減らし、時間を有効的に使うことにもつながります。
働く環境が整うことは、社員のストレス軽減やモチベーション向上にも寄与し、結果として組織全体の生産性向上が期待できます。
コミュニケーションを取りやすくなる
ゾーニングを工夫することで、社員同士のコミュニケーションが活性化します。
たとえば、執務スペースの近くに気軽な打ち合わせコーナーを設けたり、部署を超えて人が集まるリフレッシュスペースを配置したりすることで、自然な会話が生まれやすくなります。
こうした偶発的なコミュニケーションは、部署間の連携を強めたり、新たなアイデアを生み出したりするきっかけになります。
意図的に人が交わる場所を設計することが、風通しのよい組織をつくるうえで大切です。
メリハリをつけやすくなる
機能ごとに空間が分かれていると、社員は「今は集中する時間」「今は休憩する時間」といった気持ちの切り替えがしやすくなります。
執務エリアと休憩エリアがあいまいに混在していると、どちらの行動も中途半端になりがちです。
ゾーニングによって場所と目的が結びつくことで、オンとオフの切り替えが生まれ、メリハリのある働き方が実現します。
これは長時間労働の防止や、心身の健康維持といった面でも効果を発揮します。
まとめ

オフィスのゾーニングとは、空間を機能ごとに区画分けし、働きやすく機能的なオフィスをつくるための土台となる考え方です。
執務スペースや集中スペース、セキュリティスペースなど7つのスペースをバランスよく配置することで、生産性の向上やコミュニケーションの活性化、メリハリのある働き方が実現できます。
理想のオフィスづくりには、専門的な知見も重要です。
オフィスインテリアでは、ゾーニングからレイアウト、施工までを一貫してサポートしています。
オフィス環境の改善をお考えの方は、ぜひオフィスインテリアにご相談ください。
よくある質問

オフィスのゾーニングに関して、お客様からよく寄せられる質問をまとめました。
フリーアドレスにおけるゾーニングの効果的な方法は?
フリーアドレスを導入する場合は、座席を固定しないからこそ、用途別のゾーニングがより重要になります。
集中作業エリア、コラボレーションエリア、リフレッシュエリアといった具合に、目的に応じたスペースを明確に分けることで、社員がその日の業務内容に合わせて働く場所を選べます。
また、私物を収納するロッカーの配置や、どこからでもアクセスしやすい複合機・収納の配置も効果的です。
固定席がないぶん、動線とスペースの役割をわかりやすく設計しましょう。
オフィスレイアウトで気をつけるべきことは?
オフィスレイアウトで気をつけるべき点は、まず通路幅や避難経路を確保し、安全性と快適性の両立にあります。
法令で定められた基準を満たしたうえで、社員がスムーズに移動できる動線を設計しましょう。
次に、執務スペースと来客エリアを適切に分け、機密情報が外部の目に触れないよう配慮することも重要です。
さらに、将来的な人員の増減や組織の変更に柔軟に対応できるよう、可変性のあるレイアウトにしておくと安心です。
ゾーニングで決めた大枠に沿って、細部を詰めていくことがゾーニングの失敗を防ぐポイントです。
スタッフ全員が現場経験者。
細かいご要望にも対応できます。