エントランスは企業の「顔」です。
第一印象を左右するだけでなく、セキュリティや快適性にも直結します。
しかし、
「どのようなエントランスが良いのかわからない」
「エントランス工事にかかる費用の相場は?」
といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、エントランス工事の重要性と実際の事例、費用相場まで詳しく解説します。
スタッフ全員が現場経験者。
細かいご要望にも対応できます。
エントランス工事の重要性とそのメリット

エントランスは、訪問者が最初に目にする空間であり、その印象が企業のイメージを決定づけます。
また、適切な改修工事により、防犯性の向上、ブランドイメージの強化、従業員の満足度向上など、多岐にわたる効果が期待できます。
エントランスが与える第一印象
細部まで手入れが行き届き、配慮の感じられる空間は、来訪者に「大切に迎えられている」という安心感を与えます。
これは単なる見た目の問題ではなく、その企業の「仕事に対する丁寧さ」や「顧客への誠実な姿勢」の現れとして受け取られるでしょう。
一方で、設備の老朽化や雑然とした印象を放置することは、企業のガバナンスや管理体制に対する不安を抱かせる可能性があります。
一度根付いた「活気がない」「配慮が足りない」といったネガティブなイメージを、その後の会話だけで覆すのは難しいです。
現代のオフィス戦略において、エントランスは単なる通過点ではなく、企業の「成長意欲」や「おもてなしの精神」を体現し、競合他社との差別化を図るための戦略的な空間へと進化しています。
エントランス改修工事で得られる具体的なメリット
ここでは、エントランス改修工事で得られる具体的なメリットについて解説していきます。
防犯性とセキュリティの向上
エントランス工事では、オートロックシステムや監視カメラ、インターホンシステムなどの最新セキュリティ設備を導入できます。
これにより、不審者の侵入を防ぎ、従業員の安全の確保につながります。
デザイン性とブランドイメージの向上
現代的なデザインや企業カラーを取り入れたエントランスは、ブランドアイデンティティを視覚的に表現する重要な役割を担います。
照明計画や素材選びにこだわることで、高級感や先進性、温かみなど、自社が目指すイメージを効果的に演出することが可能です。
また、洗練されたエントランスは、来訪者に対して企業の信頼性や安定性を一目で伝えることができ、ビジネスにおける第一印象を高めることができます。
さらに、魅力的な空間はそこで働く従業員の帰属意識やモチベーションを向上させるだけでなく、優秀な人材を惹きつける採用力の強化にも直結します。
【5事例紹介】エントランス工事で変わるデザインと機能
ここでは、弊社の施工事例をもとに、エントランス工事がどのような影響を及ぼすのかについてご説明します。
事例1:ナチュラル&バイオフィリックデザインのエントランス
1つ目は、自然を意識した事例です。

木目調の壁材と豊富な緑の植物を配置した、自然との調和を重視したエントランスです。
床面には人工芝と木目調フローリングを組み合わせ、都会の中にいながら自然を感じられる空間を実現しました。
また、石をイメージした受付カウンターは、ナチュラルな雰囲気の中にモダンさを加えています。

施工のポイントは、以下の4つです。
施工のポイント:
- 大小さまざまな観葉植物を配置し、立体的な緑の空間を演出
- 間接照明により、温かみのある雰囲気を創出
- 人工芝と白石を組み合わせた日本庭園風のアレンジ
- 床材や照明器具には、会議室に「海」、応接室に「森」というテーマを反映。空間に足を踏み入れた瞬間から、それぞれの世界観を感じられるよう計画
この事例では、来訪者に心地よさとリラックス感を提供し、企業の「人と自然を大切にする」姿勢を視覚的に表現しています。
事例2:モダン幾何学デザインの会議室エントランス
2つ目が、グレーと白の幾何学的なストライプデザインが特徴的なエントランスです。

ダークグレーの天井と青いカーペットのコントラストが、スタイリッシュで先進的な印象を与えます。
また、会議室への導線として、訪問者に強い印象を残すデザインとなっています。

施工のポイントは、以下の通りです。
施工のポイント:
- 幾何学的な壁面デザインで空間に動きとモダンさを演出
- 青色カーペットで落ち着きと信頼感を表現
- ミニマルなデザインで、洗練されたビジネス空間を実現
このエントランスは、IT企業やコンサルティング企業など、先進性を重視する企業に最適なデザインです。
事例3:グリーンウォールと木目の融合デザイン
3事例目は、白を基調とした清潔感あふれる空間に、立体的なグリーンウォールと木目調の素材を組み合わせた、現代的なエントランスです。

左側には白い宅配ロッカーを配置し、機能性を確保しています。
右側には曲線を描くOSB合板のベンチと緑のカーペットエリアが、来訪者をリラックスさせます。
また、青色のアクセントウォールが空間に爽やかさと奥行きを加えています。

施工のポイントは、以下の4つです。
施工のポイント:
- メンテナンス性に優れた高品質なグリーンウォールにロゴを配置し、鮮やかな緑を維持しながら環境配慮型施設のイメージを強調
- OSB合板を使用した曲線ベンチで、デザイン性と機能性を両立
- 白い宅配ロッカーを整然と配置し、シェアオフィス利用者の利便性を確保
- 斜めに配置した木目パネルと青色アクセントウォールで、動きと爽やかさを演出
シェアオフィスや複合施設のエントランスとして、多様な利用者に対応できる柔軟性とデザイン性を兼ね備えた空間です。
事例4:本格グリーンウォールのエントランス
4事例目は、さまざまな植物を壁一面に配置した、本格的なバイオフィリックデザインのエントランスです。

大小さまざまな葉の植物、黄色い花を咲かせる植物、赤みを帯びた植物など、異なる色彩と質感の植物を組み合わせることで、自然の森を思わせる立体的な壁面を実現しています。
また、グレーのコンクリート調の壁面との対比が、植物の鮮やかな緑をより一層引き立てています。網柄が入ったガラスの透明なドアが、エントランス全体に開放感を与えています。

施工のポイントについて、説明します。
施工のポイント:
- さまざまな植物を使用し、自然の生態系を模した本格的なグリーンウォールを構築
- 企業ロゴを植物の中に自然に溶け込ませ、環境配慮型企業としてのアイデンティティを表現
- インターホンや電話機も緑の中に組み込み、機能性とデザイン性を統合
- グレーのテクスチャード壁面と緑のコントラストで、洗練されたモダンな印象を演出
インテリアデザイン企業として、自然との共生と高いデザイン性を体現したエントランス空間です。
事例5:ガラスと植物の融合・開放的なエントランス
5事例目は、ドアが全面ガラス張りの会議室に囲まれた開放的なエントランスホールです。

黒いドアがアクセントカラーとして空間をひきしめ、中央には植物を配置した木製の受付台が設置されています。
透明性と緑が融合した、コミュニケーションを促進するデザインです。

施工のポイントは、以下の通りです。
施工のポイント:
- 無機質な印象を抑え、木や自然素材をふんだんに採用
- エントランスにはR型の柱を採用し、やわらかく親しみやすい印象を演出
- 中央に植物ディスプレイを配置し、自然要素の追加
スタートアップ企業やクリエイティブ企業など、オープンなコミュニケーションを重視する組織におすすめなデザインです。
スタッフ全員が現場経験者。
細かいご要望にも対応できます。
エントランス工事にかかる費用の相場と内訳

エントランス工事の費用は、規模や仕様により変動します。
ここでは一般的な相場と、費用を左右する要因について解説します。
エントランス工事の費用相場を左右する要因
最初に、エントランス工事の費用を左右する主な要因について説明します。
工事規模と面積
エントランスの広さは費用に直結します。
一般的な目安を、以下の表で説明します。
| 改修規模 | 施工面積 | 費用相場 | 主な工事内容のイメージ |
| 小規模改修 | 10㎡ 未満 | 50万 〜 150万円 | トイレ、洗面所、または一部屋の内装一新など |
| 中規模改修 | 20㎡ 前後 | 150万 〜 400万円 | キッチン+LDKの内装、複数の水回り変更など |
| 大規模改修 | 30㎡ 以上 | 400万 〜 1,000万円超 | マンションなどの全面改装、フルリノベーション |
既存設備の状態
既存のエントランスの劣化状況や設備の古さにより、解体・撤去費用が変動します。
特に、アスベストを含む古い建材の撤去が必要な場合は、専門業者による処理が必要となり、費用が増加します。
導入する設備のグレード
自動ドアや監視カメラなど、導入する設備のグレードにより費用が変わります。
最新のスマートロックシステムや顔認証システムは高額ですが、セキュリティと利便性が向上します。
このため、「費用」や「安全性」など、どの要素を優先にするかをあらかじめ決めておきましょう。
デザイン性と素材
天然石や無垢材などの高級素材を使用する場合や、特注デザインの家具・照明を導入する場合は、費用が上昇します。
一方、既製品や汎用性の高い素材を選択することで、コストを抑えることも可能です。
主な工事内容と費用内訳
主なエントランス工事の費用内訳は以下の通りです。
| 工事項目 | 費用相場 | 備考 |
| ドア・自動ドア設置 | 30万円〜200万円 | 手動ドア30〜80万円、自動ドア100〜200万円 |
| 床材貼り替え | 5,000円〜3万円/㎡ | タイル5,000〜1.5万円、石材1.5〜3万円/㎡ |
| 壁・天井仕上げ | 3,000円〜2万円/㎡ | クロス3,000〜8,000円、塗装5,000〜1.5万円/㎡ |
| オートロック設置 | 30万円〜100万円 | テンキー式30〜50万円、カードキー式50〜100万円 |
| 監視カメラ設置 | 5万円〜20万円/台 | 録画機能付き10〜20万円/台 |
| 宅配ボックス設置 | 15万円〜80万円 | 小規模用15〜30万円、大規模用50〜80万円 |
| 照明工事 | 3万円〜15万円/箇所 | LED照明5〜10万円、間接照明10〜15万円 |
| インターホン設置 | 10万円〜50万円 | モニター付き15〜30万円、オートロック連動30〜50万円 |
使用する機器などにより値段が変わってくるため、詳細な予算決定が必要です。
ドア・自動ドア設置費用
エントランスドアは、手動の場合30万円〜80万円、自動ドアの場合100万円〜200万円が相場です。
なお、センサーの種類(タッチ式、マット式、自動感知式)や、ガラスの種類(強化ガラス、防犯ガラス)により価格が変動します。
床・壁・天井材の張替え費用
床材は主に素材により、価格が異なります。
| 分類 | 素材 | 費用相場(/㎡) | 特徴・備考 |
| 床・壁など | タイル | 5,000円 〜 15,000円 | 耐久性が高く、デザインが豊富 |
| 床・壁など | 天然石 | 15,000円 〜 30,000円 | 高級感があるが、メンテナンスに注意が必要 |
| 壁・天井 | ビニールクロス | 3,000円 〜 8,000円 | 最も一般的で安価。種類が非常に多い |
| 壁・天井 | 塗装 | 5,000円 〜 15,000円 | 独特の質感。塗り替えによる修繕が容易 |
| 壁・天井 | 珪藻土・漆喰 | 10,000円 〜 20,000円 | 調湿・消臭効果がある自然素材 |
タイルは1㎡あたり5,000円〜15,000円、天然石は15,000円〜30,000円が目安です。
壁や天井は、ビニールクロスで3,000円〜8,000円/㎡、塗装で5,000円〜15,000円/㎡、珪藻土や漆喰などの自然素材では10,000円〜20,000円/㎡が相場です。
エントランスドア価格とその他設備の選び方

エントランスの印象を大きく左右するドアと、機能性を高める各種設備の選び方について解説します。
エントランスドアの種類と価格
エントランスドアの主な種類と価格は、以下の通りです。
| ドアの種類 | 価格帯 | 特徴 | 適した用途 |
| 片開きドア(手動) | 30万円〜60万円 | 最もシンプルで経済的 | 小規模オフィス、小型マンション |
| 両開きドア(手動) | 50万円〜80万円 | 重厚感があり高級感を演出 | 中〜大型オフィス、高級マンション |
| 片引きドア(自動) | 100万円〜150万円 | スペース効率が良く、バリアフリー | オフィスビル、商業施設 |
| 両開き自動ドア | 150万円〜200万円 | 開放感があり来訪者の出入りがスムーズ | 大型オフィス、高級マンション |
| 回転ドア | 300万円〜800万円 | 空調効率が良く高級感抜群 | 高層ビル、ホテル |
| 防犯ガラス仕様 | +10万円〜30万円 | セキュリティ性能が高い | セキュリティ重視の施設 |
エントランスドアを選ぶ際は、建物の規模や利用者数、セキュリティレベル、予算を総合的に考慮する必要があります。
なお、自動ドアは初期費用は高いものの、バリアフリー対応や利便性の向上により、長期的には投資効果が高いと言えます。
オートロック・インターホンシステム
オートロックシステムは、オフィスビルにとって重要な設備です。
| 設備項目 | 方式・タイプ | 費用相場 | 備考 |
| オートロック | テンキー式 | 30万 〜 50万円 | 暗証番号入力タイプ。鍵の管理が不要 |
| オートロック | カードキー式 | 50万 〜 100万円 | 利便性とセキュリティ性が高い主流タイプ |
| 監視カメラ | 標準機(1台) | 5万 〜 20万円 | 設置工事費込みの目安 |
| 監視カメラ | 高性能機種 | 高額(要見積) | 録画・夜間撮影・遠隔監視機能など |
テンキー式は30万円〜50万円で広く普及しており、定期的な暗証番号変更により一定のセキュリティを確保できます。
カードキー式は50万円〜80万円で、個別管理が容易で紛失時の対応もスムーズです。
最新のスマートロックシステム(80万円〜100万円以上)は、スマートフォンアプリでの開錠や入退室履歴の管理、一時的なゲストパスの発行など、高度な機能を備えています。
また、インターホンシステムは、オートロックと連動させることで、訪問者の顔を確認してから解錠できるため、セキュリティが大幅に向上します。
宅配ボックス
宅配ボックスは、ネット通販の普及により需要が急増しています。
小規模用(10〜20ボックス)は15万円〜30万円、中〜大規模用(30〜50ボックス)は50万円〜80万円が相場です。
また、最新の電子式宅配ボックスは、利用者がスマートフォンで荷物の到着通知を受け取れる機能があり、利便性が高く評価されています。
冷蔵機能付きの宅配ボックスも登場しており、食材配達サービスの利用拡大に伴い注目されています。
照明・内装材
照明計画は、エントランスの雰囲気を決定づける重要な要素です。
LED照明は省エネ性が高く、1ヵ所あたり5万円〜10万円で導入することができます。
間接照明は、高級感や温かみを演出でき、10万円〜15万円/ヵ所が相場です。
センサー付き照明は、人感センサーにより自動点灯し、省エネと防犯の両面で効果があります。
また、内装材の選択も重要です。
床材では、タイルや石材は耐久性に優れ、メンテナンスも簡単に行うことができます。
壁材は、珪藻土や漆喰などの自然素材が調湿効果や消臭効果を持ち、快適な空間を作ります。
ただし、自然素材は汎用素材より高価で、施工にも専門技術が必要です。
植物(グリーン)の導入も、現代のエントランスデザインでは重要な要素となっています。
生の植物は定期的なメンテナンスが必要ですが、空気清浄効果やリラックス効果があります。
一方、高品質な人工植物は、メンテナンスフリーで長期間美しさを保つことができます。
なお、植物のレンタルサービス(月額1万円〜5万円)を利用すれば、季節ごとに植物を入れ替えることも可能です。
まとめ

エントランス工事は、建物の価値を高め、セキュリティと快適性を向上させる重要な投資です。
本記事でご紹介した5つの事例から、デザインや機能性の多様な可能性をご理解いただけたかと思います。
工事費用は規模や仕様により50万円〜1,000万円以上と幅がありますが、適切な計画と業者選定により、予算内で満足度の高いエントランスを実現できます。
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「自社ならではのデザインを追求したい」「機能性と意匠性を両立させたエントランスを実現したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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