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小さな家族からの大きな恩恵

はじめまして。
入社してから1年になる、アラフィフ(!)まだまだ新米社員です。

私には一緒に暮らす柴犬の豆吉(以下、豆)がいます。
この犬は「ザ・柴犬」気質、昭和の頑固オヤジみたいな犬で、
自分の家族と私の両親にのみ懐き、他の人には全く関心なし。
ベタベタされるのが嫌いで、柴距離と呼ばれる距離をいつも保っています。

先日私の母が他界し、寂しがっている父を励まそうと豆を実家に連れて行った時のこと。

いつものように父に歓迎され、ひとしきり挨拶をして落ち着いたころで
母の祭壇を不思議そうに眺め、匂いを嗅ぎ、母のベッドもクンクンして帰ってくると、
母がいつも座っていた椅子に丸くなり目をつむりました。
その日は、どんなことがあっても必ず完食する晩御飯も食べず心配しました。
「きっと豆には、もう母と会えないことが分かっているんだろうな…。」

そしてその日の晩から不思議なことに、絶対に人と一緒に寝ない豆が、
灯かりを消して私がベッドに入ると、自らそっと私の足元に来て寝るようになったのです。
その日から、夜ベッドの足元で寝るのは今もルーティンになっています。

私を慰めてくれているのか、豆が寂しいのかは彼にしか分かりませんが、
「明日も頑張るぞ!!」と、いつも一緒に暮らす物言わぬ小さな家族
の存在に励まされ、大きな力をもらっている今日この頃です。

コロナ禍で、家族や友人に以前のように会えなくなり久しいですが、
皆さんも最近話していない大切な方に『あなたを気にかけています』
『私も元気です』というメッセージを送ってみてくださいね。