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藍・絞り染

とても涼やかで、きれいな藍染めの絞り染に出会ってきました。

こちらは先日、名古屋の有松へ行った時に見て来た作品です。

絞り染めの中でも、名古屋の有松・鳴海地域を中心に生産されるものは、“有松・鳴海絞り“と言われます。

特にこの絞りの模様については、有松・鳴海地域では、他の生産地では類を見ない程のたくさんの種類の技法があるそうです。

有松の街には旧東海道沿いの昔ながらの街並みが残っていて、重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。街並みの中にも、この土地に伝わる藍染めを、あちらこちらで見かけました。中でも「染会館」という場所では、この“有松・鳴海絞り“が紹介されているのですが、展示に加えて、この柄を表現するための技法が実演されています。

絞り染めは、図案の作成、型紙の作成、型紙から生地にその柄を写して、次にその生地を柄に合わせて様々な技法で加工をし、染色、加工で使用した糸を抜いて、最後に仕上げをしていきます。

特に、この美しい柄を出すための加工は、見ているだけで本当に気が遠くなる程の細かい作業が延々と続きます。

と言いながら、その歴史と技術はあまりにも奥深く、私の浅い知識とボキャブラリーでご紹介しきれるのもではないので、ごくごく簡単なご紹介になってしまうのですが…

今回は、そんなこの美しい“絞り染め”の技術で作られた浴衣の作品展を見て来ました。反物を染めて、実際に浴衣にした時と、さらにそれを着た時と、柄の出方や見え方を考えて作るのは、とても難しいそうです。何の経験も知識もない私には、想像できない程です…

作品の写真を撮ることができなかったのですが、時間をかけて丁寧に仕上げられた作品は、どれも本当に美しいものでした。

“絞り染“と言うと、あまり身近な存在ではありませんでしたが、のれんやファブリックパネルなどとして、いつか内装に合わせてご提案できる機会があれば良いな、と思います。